猫の耳疥癬について
耳疥癬症は耳ダニ症とも呼ばれ、猫において最も一般的に見られるダニ寄生症です。
感染は主に新生児子期に起こり、母猫からや子猫同士で感染します。
症状は、耳の痒みと黒っぽい耳垢が主にあり、診断は耳垢の顕微鏡検査によってダニを検出することによって行われます。
子猫の耳疥癬の症例
今回は、健診中に耳疥癬を見つけた症例です。
症例は3ヶ月の子猫で、健診中に黒い耳垢を認めました。
耳垢を取って顕微鏡で確認したところ、耳疥癬を検出しました。
治療は滴下タイプの駆虫薬を使い、治療しました。
この耳疥癬は猫だけではなく、犬やフェレットにも感染します。
同居に他に動物がいる場合は、既に感染している可能性を考慮して、その子達も一緒に駆虫する必要があります。
新しく動物を迎え入れた時は、なるべく早めに病院で健康診断を実施することをお勧めします。
執筆担当:院長 渦巻浩輔