モルモットの巨大皮膚腫瘍について

モルモットは皮膚腫瘤が時折見られ、大変巨大化しることも珍しくありません。
治療法は手術で摘出することですが、あまりにも巨大になると切除時に皮膚の縫合が困難になることがあります。

モルモットの巨大皮膚腫瘍の症例

今回は腫瘤が大変大きくなってしまったモルモットさんの症例です。
症例は2歳7ヶ月のモルモットさんで、以前から腫瘤があったが、ここ数ヶ月ですごく大きくなってきたとのことでした。

手術前の巨大腫瘤です。野球ボールくらいの大きさでした。

他に明らかな転移所見がないことを確認した上で、手術を実施しました。

本腫瘤はとても巨大だったため、縫合に苦慮しましたが、無事摘出し欠損部などはできませんでした。

摘出し、縫合後の所見。

その後、抜糸の時にはいつも通り元気になっていました。

抜糸時、傷口も綺麗になっていました!

モルモットの皮膚腫瘤は比較的診る機会が多く、巨大化した場合、慣れていないと摘出が困難になってしまう場合もあるため、モルモットさんの皮膚に腫瘤ができてしまった場合は、動物病院にご相談ください。

執筆担当:院長 渦巻浩輔

この記事を書いた人

渦巻浩輔

日本大学 生物資源科学部獣医学科卒業。どんな些細なことでも話しやすい獣医師でありたいと思っております。少しの変化や気になることなど、なんでもご相談ください。